スピッツ相反スピリッツ

映画「トリガール!」を見終えた。実に爽やかだった。楽しかった大学生活に戻りたくなってしまうが、琵琶湖の上を人力の飛行機が飛ぶ(鳥人間コンテストが題材)ということで夏に見れば良かったと少し後悔w また夏に見てみようかな。

トリガール!」のエンディングで流れるのがスピッツの「空も飛べるはず」をカバーするねごと。ねごとのヴォーカルの声は割と好き。歌も上手いと思う。

フライト(と言って良いのか分からないが)が無事に終わり、汗と涙の結晶が飛び散るそんな雰囲気の中この曲が流れる。とてもマッチしている。余韻に浸りながら気持ち良くそれを聞ける。

一方、今のクールに放送されている「ザンビ」という連続ドラマ、これもエンディングでスピッツの曲が流れる。「楓」だ。これもかなり好きな曲だが。

「楓」単体だとリリックやメロディーが染み込む。センチメンタリズムが沸き起こったりもする。しかし、「ザンビ」の主人公の名前が「山室楓」というただそれだけの理由でこの曲を使ったきらいがある。

人間がザンビに変わりゆく、ホラーテイストの中でのスピッツの「楓」には「何故!?」という苛立ちを覚えるだけで何の感慨深さもない。マッチしていない。

ピュアな青春恋愛映画の主人公が「山室楓」だったらピッタリだったのではないか。それも、悲しい別れを伴う内容で。

どちらもスピッツでは好きな曲だが、使われ方で明暗を分けたようだ。