舞雪

雪が降ることに物珍しさを抱く地域に住んでいるので、雪そのものに対して幻想だとかそういう芸術的な側面が頭に浮かんでくることの方が多い。

しかし芸術は儚さと表裏一体だからなのか、3〜4時間舞い続けていた雪は早くも小康状態になってきた。

天気予報によると、この後は曇に変わるらしい。日の下に雲があり、雲が日を支えているというように見える漢字の成り立ちだが、雲が日を覆い隠す、どんよりとした灰色の空。

雪が止んだら、単一的な色の空。それは物珍しくはない、日常の風景。