けんとう違い

万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典(角川書店)より引用。

遣唐使一行は大使を長官に、三百人から五百人以上に及び、四隻の船に分乗した。使節には貴族の子弟、留学生や留学僧には優れた人材が選ばれた。最澄空海、そして山上憶良渡航した。阿倍仲麻呂は唐の朝廷に重く用いられたが、ついに日本に帰れなかった。

阿倍仲麻呂さん、本当に!?唐のことを持ち帰って欲しかったw それにしても優秀だな。当時あれだけ栄えていた唐に重用されるなんて。

万葉集の頃の大和の国では自然を見て歌を詠み、風情を楽しんでいたが、経済力や見識の広さ等で唐に大きく後れを取っていた。唐に学び、どんどん吸収していこうという、そんな国家としての立場だった。

「日本に帰れなかった」とあるが、実際はどうなのだろう。朝廷の誘いを断ることもできたと思うが。「日本に帰りたくなくなった」、というのが本音だったのかもしれない。

それにしても遣唐使が唐に召し抱えられてそのまま唐で一生を過ごすことになったとは。

これが本当の、けんとう違い。