阪神タイガースで今年10年目を迎えるランディー・メッセンジャー投手がキャンプ中に着ていたのが、「I'm finally 日本人」Tシャツ。
日本のプロ野球には、外国人枠というのがあります。メジャーリーグにはありません。人種のるつぼだからアメリカでそれをやると恐らくチームが成り立たないはず。
日本には未だに外国人枠があるので、チーム事情によってはこの外国人枠のやりくりに苦労するわけです。
メッセ(メッセンジャー投手の愛称)は、日本人選手がFA権を得る場合と同じ基準を満たしたので、今年からは外国人枠から外れて日本人扱い。
阪神としてはメッセともう4人の外国人枠を使うことが出来ます。彼はいわゆるチームではエースと呼ばれる存在なので、彼を外すということは考えにくい。調子が悪い時に登録を抹消して2軍で調整してもらうという時ぐらいですね、彼が1軍にいないのは。
野手ならレギュラーで出場、投手ならローテーションを1年間守り通さないと得られないし、それを10年近く続けていかないと取れないのがFA権なので。
外国人選手に枠があることが示しているように、ダメだったら切られやすい。ずっと日本球界にいられるというのはそれだけでもうけっこう評価すべきこと。
だから、finallyという単語がとても粋だなと思うのです。「やっと、とうとう」という意味があるので。日本人選手扱いを表現したければ「I'm 日本人」で良い所を。
finallyで日本人になったので、finaleも阪神タイガースで飾って欲しい。