火の玉ストレート

阪神タイガース藤川球児投手が今季限りでの現役引退を決意したそうです。

球団ができて今年で85年になる阪神タイガース。日本一がただの1回限りとファンとしては肩身の狭い思いをしているわけだけど、リーグ優勝は何度か成し遂げている。

リーグ優勝も飛び飛びにしか達成されないので、「優勝を知るメンバーがいなくなりつつある」みたいな表現がされるのもこのチーム独特なのだと思う。

今のチーム体制で数少ない優勝を知っていた生え抜きの現役選手が藤川球児とロッテに移籍した鳥谷敬。これでとうとう2005年のリーグ優勝を知る現役メンバーがいなくなってしまう。

そこはタイガースファンとして一抹の不安を抱くけど、こうして自分の意志で引退を決断できるというのは一流の選手だからこそで、誇らしいキャリアの終わり方。

プロの世界は厳しい。志半ばでクビと言われてセカンドキャリアをスタートさせなければならない元選手は星の数ほどいる。プロに入る、となるとさらに星の数は増えるけど。

1年だけではなくてレギュラーとなり、不動の地位を確立して長い間それを続けなければいけない。藤川球児はそういう域に達している。

全盛期の彼の火の玉ストレートは忘れられない。長い間お疲れさまでした。