アルヒノアルビノ

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学生時代にアルビノの友人がいたので、彼女に対して何の偏見も抱かない。友人の1人として接していたのでアルビノだからどうとか、特別な気持ちになることはない。

頭も良く、ユーモアもあった。良く話もした。

ある時、彼が自転車を買いたいというので一緒に付いてきてと言ってきたことがあった。「ええよー」と快諾して2人で自転車屋へ。

しばらくしてお気に入りの自転車を見付けたようで、試し乗りを彼は始めた。すると自転車屋の店主は彼が少し離れたのが良いタイミングだと思ったのか、私に近付いてきてこう尋ねた。

「彼は何であんなに白いの?」

私は、「生まれつきだと思いますよ。」と確か答えた。どう答えたかあまり覚えていなけど、見たそのままのことをわざわざ聞くということに辟易した。

その後彼と合流したけど、そのことを彼に言うことはなかった。このアルビノの女性からすると「そこに触れて欲しかった」ということになってくるわけだけど。

私はアルビノだから気を遣ったわけではない。「人としていつもやるように気を遣った」だけである。

だから私がこの彼女にいつか会ったとしたら、やっぱり白いことは聞かず、他の人と同じように接すると思う。

彼の話に戻ると、目は本当に悪いみたいでそれは大変そうだった。大きめのルーペみたいなのを持って顔を極端にテキストに近付けて、それを這うようにしながら講義を受けていた。それは恐らくアルビノの人の大きなハンデとなっているはず。

仕事をするのはそういうところでは大変ではあるけど、私の友人は勉強に関しては我々に劣っていたところは何一つなく、私だけに限れば私より賢かった。

彼女を採用しない理由が能力ではなくて見た目であるというのはあまりにも残酷だ。

応援というと特別な存在と捉えることになるので、「彼女が幸せになりますように。」とだけ書いておく。