キエルリアル

ジュンク堂の京都店と名古屋店が閉店するというニュースを聞いて驚いた。

「地方の町の小さな書店、閉店相次ぐ」という規模の書店の話ではないからだ。都会のあちこちにお店を持つ大型書店、そういう規模の書店が次々と閉店してゆく。

筆者はhontoというネット書店を愛用している。ここはジュンク堂がやっている。ビューワーのhontoアプリはMacOSAndroidで利用している。

コミックでも雑誌でも小説でも読みにくいことがないので良いビューワーなのだろうと勝手に解釈している。

1冊で20%引き、1000円以上で20%引き…割引に条件があるものの、「クーポンで本が安くなる」というのを知った時は衝撃的だった。特典映像の付いていないCDと紙の本は定価で買うものだと。

昨年から読書をしようと決意して今年に入っても続けることが出来ているが、やはり殆どが電子書籍だ。紙の本も買ったことは買ったが、電子書籍に比べるとその冊数は少ない。

電子書籍と紙の両方」販売している本もあるからねw そこでどちらを買うか試されるわけです。全く同じ本の、紙と電子版と。

紙の本が電子書籍に勝っているものとしては、「手触り」とか「装丁の雰囲気」といったことが挙げられる。宮沢賢治の「注文の多い料理店」は表紙のレトロさと懐かしさを感じる手触りで紙の本を選んだ。

しかし、電子書籍は嵩張らない。SDカード次第でいくらでも本(のデータ)が入る。本棚が要らなくなるというのは読書好きな方からするとコレクターとしてのプライドが傷つくだろうが。

ジュンク堂もhontoのネット店舗とアプリの出来が良いから、そちらの方はもしかしたら売上は良いのかもしれない。

ジュンク堂リアル店舗が自分のところのhontoに売上を奪われているなんてことも起こっているのだろうか。

本屋に行って、パラパラと立ち読みして、最初はその気がなかったけど買ってみようかな、というあの感じ。

その立ち読みさえも電子書籍では出来つつある。今はリアル書店の優れた点を思いつく限り挙げていかないといけない段階になってきた。

本を読む人は昔に比べて増えたのか減ったのかは分からないけど、大きい書店さえも街から消えたら本に辿り着いていない人たちはどうやって本にたどり着くのか?

キエルリアル。