エンドワゴン

東海道新幹線の車内販売が終わるそうだ。

昔は今ほど新幹線が速くなかった(それでも当時としては速かったのだけど)ので、車内販売のワゴンが来て何かを買ってもその後の時間に余裕があった。

一向にスプーンが入っていかないアイスクリームとかねw いつになったら溶けんねん、っていうあのアイスクリーム。あれも時間の長さがもたらした車内の楽しみだったのだろうな。妙に美味しかった記憶があるが、待たされた結果の美味しさだったのだろうか。

目的地には早く到着してしまいたい、というのはそうだと思う。筆者は空港の雰囲気を含めて飛行機派だけど、乗降時の手荷物チェック等に時間を取られてしまうのは避けられないからね。新幹線は少し料金は高いけど乗降りがすごく楽。

今は車内で何を食べて飲むかというよりスマホを充電できるかどうかが重要になっているのだろうな。スマホで電子書籍を読んだり音楽を聴いたりネットサーフィンをしたり。

駅弁とかも似たところはあるんじゃない?乗っている間の楽しみの一つ。今はどれぐらい駅弁がありがたがられてるのだろうな。これも予め買っておいたのを車内に持ち込んで食べれば済みそうだからね。

電車、あるいは公共交通機関の移動中の時間というのをどう捉えるか、というのがもう変わってきているんだろうな。

旅ならではの情緒というのかそういうものの一つが消えてゆくんだな、という区切りとなる出来事だ。現代なりの情緒を見出していくとしようか。

さよならワゴン。