袖は振っておきたい

近所ではないけど、街中の広めの公園で振袖姿の20人弱ぐらいの団体がいました。

今日は成人式のある日…だったんだよね。こんなところで、しかも非公式に集まってるとは。公園だろうがだこだろうが今日という日は逃したくない。

成人式は一生に一度しか人生で訪れない。そして、晴れて成人を迎えられた時、その時を同じくする同級生や同い年の誰かがいる。その日は自分自身、そして同じ年を生きた人たちの特別な日なのだ。

だから、このご時世だからと簡単に止めるわけにはいかないイベントなのだ。止めとけ、というのは簡単だけど、先程も書いたように、その時しかできないこと。

だから、非公式でもやる。いや、やろうとしたと言った方が良いのだろう。あの人数からすると親しい者同士で呼び掛けて実現できたのだろう。公式行事は露と消えたが、20才になった証はそこにある。

少し離れたところから見ていた限りでは、明るくて楽しそうな雰囲気が漂っていた。本人たちは不本意なところがあるかもしれないけど、そういう雰囲気であることにただの通りすがりは救われた。

やはり、袖は振っておきたい。無い袖は振れないのだから。